患者さん・ご家族の安全対策10カ条
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1. わからないことがあっても、そのままにしない。質問事項をあらかじめ紙に書いておく
- ■ 診断・検査・治療などでわからないことは、医師または看護師にお聞きください。
- ■ 質問したいことをあらかじめ紙に書いておくと便利です。医師に渡してくださっても結構です。医師は、紙に書かれた質問事項を見ながら説明いたします。
- ■ 各診療科の責任者から説明を聞きたいときは、遠慮なく医師や看護師にそのようにお話ください。
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2. できれば二人以上で説明をきく
- ■ 医師からの説明は、できれば患者さんお一人ではなくご家族といっしょにお聞きください。家族が別々の時間に来院し、それぞれ説明を求めることはひかえてください。
- ■ 担当医からまとまった説明を聞きたいときは、ご希望の日時を看護師にお話しください。担当医に連絡し、説明日時の予約(アポイントメント)をとります。
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3. セカンドオピニオン
- ■ 入院中または退院後に「主治医の説明だけでなく、他病院の医師の意見も聞いてみたい」ということがありましたら、主治医または看護師にお話しください。紹介状をお書きしますし、レントゲンフィルムなどを貸し出すことも可能です。
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4. 患者氏名の誤認・点滴や投薬の誤り・左右の誤りを防ぐ。輸血の事故を防ぐ
- ■ できるかぎり自分から自分の氏名を名乗ってください。点滴ボトルや内服薬などに自分の名前が書いてあるかどうか、できれば確認してください。
- ■ 手術前、ご家族の方はリストバンド・点滴ボトルの氏名などをご確認ください。
- ■ 輸血のときは、自分の血液型・氏名をできるかぎり確認してください。輸血の前後に体調不良などがあれば、医師や看護師にお話しください。
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5. 転倒・転落などの危険防止
■ 患者さんの状態や疾患によっては、転倒・転落の危険が生じることもあり、危険が予想され、付き添いなどご家族の協力をお願いすることがあります。必要に応じてベッドの工夫、椅子の工夫、薬剤投与、抑制などの危険防止対策を同意の上、主治医または各診療科の責任者の責任において行います。
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6. 面会時間と面会者
- ■ そばにいた方がよい場合を除き、面会時間を守ってください。面会時間以外の時間帯には、検査・治療・処置などが行われています。また、面会をお断りする場合は、事前にお申し出ください。
- ■ 必要以外の方は面会を遠慮してください。必要以外の面会者が来院すると、医療従事者は必要以外の対応に時間をさかれ、結果として患者さんのリスクが増加してしまいます。
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7. 不安がある、痛みがひどい、苦しいとき
- ■ 遠慮なく医師や看護師にお話ください。できるかぎり対応します。ただし、投薬量には限度があること、病態によっては投薬できない場合があることをご理解ください。
- ■ 不安の内容によっては、他の医療機関を紹介させていただくこともあります。
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8. 院内感染防止
- ■ 医療従事者は院内の感染防止対策マニュアルに従って医療行為をしておりますが、院内には色々な病原菌をもった患者さんが入院しています。重症者、抵抗力の弱い方は、感染しやすい状態になっています。 病室にて、手の消毒などご家族にも協力をお願いすることがあります。方法は看護師が説明いたします。 お子様同伴での面会は、原則としてひかえてください(特に乳幼児の面会はご遠慮ください。)
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9. 患者相談窓口と医療福祉相談室
- ■ 入院および外来で「不明・不安・不満なことがあり、まず相談にのってほしい」ということがありましたら、患者相談窓口でお話しをうかがいます。
- ■ 医療福祉相談室では、医療ソーシャルワーカー(MSW)が社会福祉制度、経済的な問題、意思表示の問題、他の医療機関の紹介などについて、相談援助を行います。
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10. その他
- ■ 病院に貴重品は持ち込まないようにしてください。
- ■ 病院内に不審者がいたら、病院職員にすぐ連絡してください。
- ■ 医療従事者が患者さん・ご家族の方から暴力・暴言・セクハラ(性的いやがらせ)などを受けることがあります。このような場合には、当院の規定により対処させていただきますので、ご承知おきください。